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N7947MO 474pt
短編.

婚約破棄された私が最後に見た空は、晴れていました。消えた雨雲の行き先を、誰も見ていません

中身無男

全1話[7,210文字] 異世界〔恋愛〕
「お前がいた七年で、一度でも何か起きたか?」

建国祭の壇上で、婚約者はそう言って笑った。
一度も起きていない。
私がそうしてきたからだ。

七年間、私は風と雲を読み、雨の時刻と行き先を決めてきた。
うまくいった日には、何も起きない。

彼が選んだのは、両手を掲げるだけで空を晴らせる聖女だった。

歓声の中、私だけが東の空を見ていた。
雨雲は消えていない。
一つに集められ、押し出された先は、王都の下町だった。

そのまま落ちれば、下町に住む数千人が水に沈む。
麦畑へ流せば、王都の秋が消える。
被害を出さずに受けられる場所は、王都に一つしかなかった。

「見ろ、この広場を」
そう彼が誇った、建国祭の会場だけだった。

これは、目に見える奇跡だけを選んだ男が、何も起こさなかった女の仕事を知るまでの話。

シリアス 女主人公 魔法 ハッピーエンド 西洋風 貴族 婚約破棄 ざまぁ 聖女 天候 災害 職業 仕事 理解ある伴侶 勘違い男
全1話[7,210文字]
各話平均7,210文字
[推定読了0時間15分]
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評価人数:57人(平均3.9pt)

最新作投稿:2026年08月08日(20:01:08)
 投稿開始:2026年08月08日(20:01:08)

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