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短編.
最後のベルで離縁された私。再婚を申し込んだ婚約者は、夫になった夜、最初のベルで飛んできました
中身無男
全1話[9,009文字] 異世界〔恋愛〕前夫は妻の名を呼ばず、机のベルを鳴らした。
酒を持ってこい。
書類を探せ。
上着を脱がせろ。
七年間、駆けつけ続けたイレーネを、最後のベルの先で待っていたのは離縁状だった。
それから一年。
イレーネは、自らの過ちで結婚に失敗した伯爵レオンハルト・ヴァルデックと再婚する。
婚礼の夜、彼が示したのは、イレーネの私室に置かれた銀のベルだった。
「私に来てほしいと思ったときだけ、鳴らしてください」
迷った末に一度鳴らすと、隣室で椅子が倒れた。
上着を片袖に引っかけ、血相を変えて飛んできたレオンハルト。
それでも彼は、許しを得るまで敷居を越えない。
夫を呼ぶことが怖い妻。
呼ばれない扉を叩くことが怖い夫。
同じベルに正反対の傷を持つ二人は、互いを思いやるほど遠回りしてしまう。
これは「必要だから」ではなく「会いたいから」と、もう一度誰かを呼べるようになるまでの、不器用な大人の再婚恋愛。
(各話平均9,009文字)
[推定読了0時間19分]
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最新作投稿:2026年07月20日(20:01:13)投稿開始:2026年07月20日(20:01:13)
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