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データ取得:2026-07-09未明

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N8589MK 10pt
短編.

'#019 『朝靄のブルーと温もりのブラック』'

いわたとおる

全1話[4,277文字] 純文学〔文芸〕
 現場仕事に向かう五十代の高瀬誠は、冷え切った手をいつもの黒い缶コーヒーで温めていた。
 舌に残る人工的な甘みと強い苦味。それが彼にとっての日常だった。
 駅前のロータリーで灰色の景色の中に異彩を放つ「ブルーチェックのスカート」が、誠の視線を釘付けにする。
 そこに立っていたのは、五年前に別れたきり離れて暮らしている娘の咲だった。
「……咲?」
 声をかけた誠に、娘は少しだけ硬い表情を向ける。
 気の利いた言葉なんて何一つ出てこない。男ができるのは、彼女の隣に座り、自分の朝食用のあんパンを「食うか」と差し出すことくらいだった。

冷たい朝靄の中で交わされる、痛くて優しい親子の再会の物語。

現代ドラマ 男主人公 おっさん 父と娘 家族 再会 日常 ほのぼの
全1話[4,277文字]
各話平均4,277文字
[推定読了0時間9分]
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評価人数:1人(平均5pt)

最新作投稿:2026年07月08日(19:00:00)
 投稿開始:2026年07月08日(19:00:00)

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