データ取得:2026-07-30未明
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断罪される令嬢は黙っている
九葉(くずは)
全10話[15,123文字] 異世界〔恋愛〕 転生冬至の夜会で断罪され、修道院へ送られる。前世で読んだ物語が、そう決めていた。
だから彼女は、抵抗しない。
手帳に八十本の線を引き、朝ごとに一本ずつ潰していく。
置いていくものが減れば、置いていかれる側も減る。そう計算して、本を寄贈し、装身具を箱に戻した。
残り七十八日。数えられるうちは、まだ立っていられる。
けれど、この物語には悪い人が一人もいない。
冷徹だと噂される王太子は、思いのほか話を覚えている人だった。
自分を押しのけるはずの令嬢は、噂を消して歩いていた。
寡黙な父は、理由を訊かないまま、荷を運ばせると言った。
優しくされるたび、失うものが一つ増える。レティシアは淑女の笑みで、それを数に加えていく。
誰も彼女を責めない。誰も彼女を止めない。
そうして冬至が来る。
数え終わった線の先に、彼女は何を用意していただろうか。
(各話平均1,512文字)
[推定読了0時間31分]
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評価人数:29人(平均3.9pt)
最新作投稿:2026年07月29日(12:04:57)投稿開始:2026年07月29日(12:03:49)
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