Nコードで小説の詳細情報を検索
ちょっと面倒だなという方へ

データ取得:2024/04/28未明

おしらせ

新ツール『時間毎PVカウント保存ツール』是非登録お願いします。

N8642IB 18pt
連載中

ニルヴァーナ

月島 真昼

全6話[15,481文字] その他〔その他〕
 陸上部の部室に仕掛けた盗撮用のカメラを回収して中身を確認したら、篠宮夏美が平沢あかねを刺し殺すところが映っていた。
 平沢は陸上部のボスで部長やってて県大会いくくらいには足が速くてそんな自分を鼻にかけて高圧的な態度をとっていて、他の部員を巻き込んで篠宮のことをいじめていた。足手まといだとかバカにして本来下級生にやらせるような雑用を押し付けて私物をこっそり盗んで捨てたり売りさばいていた。平沢にはパパ活に手を出してておっさんとメシ食いにいって金貰ってるとかそんな噂まであった。だから二日前から連絡がつかないことを心配してるやつは家族くらいだったのだがこんなことになってたんだな。
 映像を巻き戻してもう一度そのシーンを見る。バッテリーの問題で画質のよくないボールペン型カメラの映像が女子更衣室の棚の上の紙袋の中から篠宮の引き攣った顔と平沢の茶髪の後頭部を見下ろしている。音声がないので起こった出来事が正確にわかるわけではないが、絡んでいったのはどうも平沢の方かららしい。そりゃ薄暗くて陰気なあの篠宮って女が、かん高くて威圧的な平沢に自分から絡みにいくはずがない。
 次の日から僕は何気なく篠宮を観察し始め、協力者だった藤野と金銭の受け渡しがなくなったことで拗れていく。

サスペンス
全6話[15,481文字]
各話平均2,580文字
[推定読了0時間31分]
お気に入り登録:3件

評価人数:2人(平均3pt)

最新作投稿:2023年03月28日(18:31:11)
 投稿開始:2023年02月16日(15:23:08)
 投稿期間:1ヶ月


ページのトップへ戻る