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N6407GU 20pt
完結済

宮様の調書   -支那事変の実相-

ジュウシマツ

全5話[52,646文字] 歴史〔文芸〕
 支那事変の前線にいた竹田宮恒徳王大尉は、異動を命じられ、東京に戻りました。新任地は参謀本部歴史編纂部です。任務は、支那事変の戦史を編纂することです。支那事変が始まってすでに二年以上が経過しており、参謀本部は戦史編纂にとりかかっていました。
 竹田宮大尉は、机上に積み上げられた資料の山を渉猟し、事実関係を整理し、関係者の証言を聞きました。そうするうちに重要なことに気づきます。
(わが陸軍には統帥上の欠点があるのではないか)
 支那事変の当初、陸軍は支那事変を拡大させないことを基本方針としていました。にもかかわらず、支那の戦線はドンドン拡大し、いまや日露戦争に数十倍する大戦争になっています。
(なぜだ。なぜそうなったのか)
 そこにこそ最高統帥上の問題があると竹田宮大尉は思いました。ひとり竹田宮大尉にとどまらず、この問題は陸軍共通の疑問と言ってよいものでした。竹田宮大尉は、つよい問題意識とともに戦史編纂の作業を進めていきます。

史実 竹田宮恒徳王 石原莞爾 香月清司 河辺虎四郎 支那事変
全5話[52,646文字]
各話平均10,529文字
[推定読了1時間46分]
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最新作投稿:2021年02月25日(03:53:41)
 投稿開始:2021年02月21日(14:41:40)


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