データ取得:2026/08/30未明
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短編
エタった自作小説に入ったら、主人公が刀を持って催促しに来た
熾星
全1話[17,901文字] 異世界〔恋愛〕午前二時。真っ白なWordの画面を前にぼんやりしていた私の耳元で、突然、男の声がした。
驚いて手が跳ねる。最近、徹夜しすぎているせいに違いない。連載中の『偏執皇帝の囚愛』は、もう十二日も更新できていない。このまま一文字も書けなければ、幻聴くらい聞こえてもおかしくない気がしてきた。
ところが、直後にズボンの裾を何かに強く引っ張られた。
「何っ?!」
目の前のパソコンが急激に熱を帯び、画面の中央に真っ黒な亀裂が走った。そこから青白い手が伸びてくる。
続いて、長い黒髪の男が上半身を画面から乗り出した。華麗な黒い皇帝の礼装は、あちこちが墨で汚れている。
私はその顔を見た瞬間、息を呑んだ。
九条蓮司。
私が自分の手で書いた、この物語の主人公だった。
蓮司は恐ろしいほど暗い目で私を見据えた。
「お前が余の結末を書かぬというのなら――」
彼の手が私の手首をつかむ。
「中へ来い」
「残りは、余たち自身で演じればいい」
「待って――」
(各話平均17,901文字)
[推定読了0時間36分]
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評価人数:4人(平均3.5pt)
最新作投稿:2026年08月23日(16:00:00)投稿開始:2026年08月23日(16:00:00)
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