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データ取得:2026/10/14未明

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N9070MR 10pt
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レポ 落とし物の街

智珠

全50話[507,014文字] ローファンタジー〔ファンタジー〕
忘れられた人は、死ぬのではない。ただの物へ戻る。


七月二十三日、夏休みの初日。
十二歳の灯は、鞄の持ち手に結んであったお守りを失くした。
その日、遺失物センターの、処分済みの棚の奥に、扉が開いていた。

向こうはレポ。人の失くした物ばかりが落ちてくる街。
住んでいるのは、こちら側の誰かに思い出されている限り、そこに居られる者たち。

最初に会ったのは、十三歳の拾い屋だった。名をキリという。
彼は初対面の灯に、他人が落とした財布を売りつけた。

灯にできることは一つしかない。名前を書くこと。
こちら側の人間が書いた名前は、少しだけ消えにくい。

――灯が一日忘れると、キリは一年ぶん歳を取る。

処分の日まで、あと三十九日。
その日、もう探されていない物は捨てられ、街では大勢が一斉に物へ戻る。

灯の祖母は六十年のあいだ、毎年一枚、同じ届出票を書き替えてきた。
今年、書き替えなかった。

コミックルーム大賞 ESN大賞11 なろうフェス2026 シリアス 和風 日常 現代ファンタジー 異世界 遺失物 記憶 時間経過 家族 成長 児童文学 全年齢
全50話[507,014文字]
(各話平均10,140文字)
[推定読了16時間55分]
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評価人数:1人(平均5pt)

最新作投稿:2026年10月05日(16:00:00)
 投稿開始:2026年09月11日(16:00:00)


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