データ取得:2026-08-07未明
おしらせ
▷新ツール『時間毎PVカウント保存ツール』是非登録お願いします。
連載中.
クビになった四十一歳の鑑定士、呪物専門の通販配信を始める ~「この剣は持ち主を殺します」「返品できますか?」「使用後は無理です」~
ramune
全3話[6,334文字] ローファンタジー〔ファンタジー〕品名と効果を語る表銘は、資格持ちの鑑定士なら誰でも読める。だが銘には続きがある――発動条件、代償、制約。世にいう「呪い」の正体、遺物の但し書きだ。
その裏銘まで読める「全文読み」は、現役ではただ一人。大手競売商ミダス商会の鑑定士・折口誠一(四十一歳)である。
ところが誠一は、目玉出品の名剣に「この剣は持ち主を殺します」と鑑定書を書いて、クビになった。正直すぎたのだ。
退職一時金の一部として押し付けられたのは、現金ではなく、倉庫一杯の売れ残り呪物・三百十七点。処分費を惜しんだ会社の、厄介払いである。
クビの翌日の四月一日、誠一は倉庫の隅にカメラを立て、実演販売の丁寧語で配信を始めた。
「さて本日の呪物です。絶対に嘘をつけなくなる仮面。着けて説明いたします。……ええ、ですから全部本当です」
淡々と欠点を読み上げるほど、視聴者は爆笑し、注文が入る。
褒め言葉が微妙に具体的な鎧。敵より先に土下座する魔剣。目的地に必ず遠回りで着く靴。
呪いとは、用途を間違えた性能である――そして四十一歳の誠一自身が、業界で一番の「訳あり在庫」だった。
やがて例の名剣が闇に流れ、「最強の呪物」を求める連中が店に現れる。
誠一の武器は嘘をつかない口と、実演と、利用規約だけ。今日も低評価レビューに、律儀に返信しながら。
(各話平均2,111文字)
[推定読了0時間13分]
お気に入り登録:6件
評価人数:2人(平均4pt)
最新作投稿:2026年08月06日(21:31:47)投稿開始:2026年07月30日(23:19:06)
| 最近の総ポイント変動 | ||
|---|---|---|
| 今日 | 28 | |
| 昨日 | 28 | |
| 一昨日 | 28 | |
| 3日前 | 28 | |
| 4日前 | 28 | |
| 5日前 | 28 | |
| 6日前 | 28 | |
| 7日前 | 28 | |
短編
[N8324MR]
「辺境の村は囮だ。捨てろ」と王に言われた村長、ブチ切れて魔王軍の進路上で村を独立させました――三日目の朝、三万の魔王軍が素通りした
連載中
[N8303MM]
戦えない荷揚げ屋の俺、全滅寸前の探索隊へ「あと一箱」を届け続けたら、最深層の生命線と呼ばれていました ~攻撃スキルはありませんが、地上まで必ず連れて帰ります~
短編
[N6009MS]
「お前は一生、代筆でいい」五年前に戻った私は、自分の名前で小説を売ります ~天才先生の隣に、私のサイン待ちができました~
連載中
[N0516MU]
勇者に斬られて死んだ悪役貴族の俺、十年前に戻ったので、その勇者を弟子にしました
~あの日俺を貫いた一太刀を、今度は俺が教えている~
連載中
[N3568MN]
沈没したタイタニックで、あなたが最後に弾いた曲を、わたしだけが知らない ~豪華客船楽長に贈った、婚約指輪のかわりのヴァイオリン~
連載中
[N7321MM]
巨石の神殿を建てたいと言うあなたに、私はパンを焼き、酒を醸す ~紀元前1万年。人類最古の神殿の、いちばん最初の恋~
完結済
[N8625MO]
クビになった四十九歳の管制官、深夜の「帰り道案内」配信を始める ~迷宮で遭難したら、まず遭難を宣言してください。あなたは今夜、私の第一便です~
完結済
[N6659MM]
噴火まで十七年、ポンペイの水道技師に転生しました ~街は救えないので、逃げ道と習慣を作ります~
完結済
[N5032MN]
「安全第一は時代遅れ」と切られた迷宮公団の設計士、攻略配信のコメント欄に正解を書き込んでいたら、いつの間にか攻略の常識になっていました
長期停止中
[N5753MM]
市役所の落とし物係ですが、持ち主が全員死んでいます ~呪物は捨てずに「未練の宛先」へ届ければ、保管室の怪異が一つ減るそうです~
長期停止中
[N5251MM]
わたくし、あの方の「七人目」だそうです ~歴代婚約者の会にようこそ。本日の議題は「八人目を出さない」~

