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データ取得:2025-03-06未明

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N6751HG 72pt
完結済.

処の境界

成橋 阿樹

全182話[251,229文字] 歴史〔文芸〕 残酷な描写有り
奔放僧侶+性悪陰陽師+最弱主人公

舞台は仏教伝来から現代に至ってまでの時代融合した世界。

豊富な知識を持つ彩流 依は、国に属する正式な陰陽師の家系である、紫条 蓮と共に、蓮につく式神を求めてある山中に入った。その山は神と仏が併存する場所。険しい道を進み、頂上へと向かう中、依が足を滑らせ落下した。依の体を朽ちた木の幹が突き抜け、死を覚悟していたが、蓮の呪力で死を免れる。
依の体を突き抜けていたのは、その地に祀られた依代だった。

落ちた場所に覚えのある依は、蓮との出会いを思い出す。

『他の何よりも……誰よりも、依。お前がいい』

依と蓮が山に行ってから、少しずつも状況が変わっていく。
蓮の父親である総代が、ある仏の像を他の寺院に移していた。
仏の像を移した場所は、依と蓮と親交の深い、藤兼家の寺院だった。
蓮は自分のところから移された仏の像がなんだったかに気づくと、何が起こり始めているのかを察し、寺院の息子である藤兼 羽矢に協力を求める。

『冥府の番人、藤兼 羽矢。別名、死神。その門を開けてくれ』

死者の魂が閻王に裁かれる日、冥府に導いた魂が消えていた。羽矢は、魂が奪われている原因を察し、閻王に奈落への立ち入りの許可を得て依たちと共に河原に向かう。
河原の舟守は霊園で見掛けた神司だった。

依たちは、冥府から魂が消えたのは神司が関わっていると、神司の行方を探す。
辿り着いた神社の木には、釘を打ち込まれた人形《ひとかた》が無数にあった。

『ここは常夜……夜だけの神の場所。呪いの神社だ』

異変が起きる中、依は、自分という存在の感覚が薄れていくのを感じていた。

『眼《げん》、視覚に置き、耳《に》、聴覚に置き、鼻《び》、嗅覚に置き、舌《ぜつ》、味覚に置き、身《しん》、触覚に置き、意《い》、知覚に置く。我が器を処《しょ》とし、境界を定める』

存在を確認するような、呪文のような言葉。
全ての理由は、蓮と登った山に繋がっていた。

神仏判然令によって定められた神と仏の境界。
廃仏毀釈により、廃された寺。

『泣いていたんだ。たった一人で……そこにいたのが依なんだ』

この世の宿世。
死の果てに望むものは『神』か『仏』か。
その境界へと依たちは挑む。

シリアス ダーク 男主人公 和風 異能力バトル 和装男子 BL要素あり 陰陽師 呪力 神と仏 和風ファンタジー 歴史 溺愛 残酷な描写あり ボーイズラブ
全182話[251,229文字]
各話平均1,380文字
[推定読了8時間23分]
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評価人数:3人(平均3.7pt)

最新作投稿:2023年01月26日(12:14:50)
 投稿開始:2021年10月16日(21:04:20)
 投稿期間:1年3ヶ月

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