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「氷など雪が降れば手に入る」と笑われましたので、夏の薬と葡萄酒と御遺骸はお守りいたしません
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全1話[12,260文字] 異世界〔恋愛〕 R15 転生婚約者の王太子マクシミリアンは、ノルディアの仕事を「冬の労働」と笑った。
「氷など雪が降れば手に入る。誰でもできることに、わざわざ家業を立てる必要がどこにある」
左様でございますか。ノルディアはそう答えて、王宮の氷室の鍵を返し、家業を畳んで南方の塩湖領へ移った。
半年後、夏の盛り。王太后が崩御する。御遺骸を保存する氷がない。薬も腐り、葡萄酒は酸化する。誰も気づかない——氷を切る冬の労働を、誰も知らないからだ。
「氷は、冬の手がなければ、夏まで届きません」
(各話平均12,260文字)
[推定読了0時間25分]
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最新作投稿:2026年05月11日(19:00:00)投稿開始:2026年05月11日(19:00:00)
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