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短編

四月、休日

小林陽路

全1話[1,453文字] 純文学〔文芸〕
三十七歳の誕生日。
休日の静かな朝、主人公は目覚める。
家族や友人から届く温かなメッセージに感謝しながらも、心には満たしきれない寂しさが静かに広がっていた。

特別な予定もない一日。
窓辺に座り、コーヒーの湯気に包まれながら、彼女はふと中学生の頃の誕生日を思い出す。
父が買ってきたコーヒーゼリー、苦くて、でも笑いながら食べたあの日。
その記憶に、過去も今も、少しも変わらない寂しさと温かさが重なっていく。

派手な祝いも、誰かと過ごす特別な時間もない。
それでも彼女は、今日ここで静かに息をしている自分自身を、そっと肯定する。
過ぎた年月と、これから迎える日々を胸に抱きながら、
カレンダーの今日の日付に「おめでとう」と小さな祝福を贈る。

孤独の中に、確かな生の温もりを見つめ直す、ひとりの女性の静かな誕生日の物語。

全1話[1,453文字]
各話平均1,453文字
[推定読了0時間3分]
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最新作投稿:2025年04月27日(11:09:04)
 投稿開始:2025年04月27日(11:09:04)


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