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N0169EY 176pt
完結済

めぐりの星の迷い子たち

陽澄すずめ

全55話[169,280文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕 R15
 月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球に、なおもそこで生き続けることを選んだ者たちがいた。
 ヒルコ症という不治の病の蔓延る、砂嵐と噴煙にまみれた不毛の大地で、わずかな希望を求めて懸命に生きる人々の姿を描く。
 命と絆を繋ぐ、ポストアポカリプス・ヒューマンドラマ。

 ■ ■ ■

【第1章 凪を待つ砂の海】
 双子の妹と共に『神の化身』と崇められる、『砂漠の国』の少年・ナギ。家族を捨てて姿を消した父親を憎む彼は、ある日キャラバンの巡行に誘われて旅立ちを決意する。
 厳しい環境の中でも希望を捨てずに暮らす人々と交流し、自分の視野の狭さに気付いたナギは、辿り着いた砂漠の果てで父親の出奔の理由を知ることとなる。

【第2章 瑠璃色に染む星と花】
 月コロニーの植物遺伝子学者の青年・トワは、ヒルコ症の特効薬を求めて地球からやってきた男と出会う。
 その男が特効薬を入手し地球へ帰るための手助けをしたトワは、ヒルコ症を防ぐための植物を開発する約束を、友人となった男と交わす。
 研究の末、ルリヨモギギクという新種植物を完成させ、それを地球へ送ろうとしたトワだったが、彼を待ち受けていたのは無情な運命だった。

【第3章 此の花咲く闇】
 青い花々を育てながら、病気の母親と二人で暮らす、『火山の国』の薬草師の少女・サク。村人たちから疎まれ、孤独な生活を送っていた彼女は、遠い地からやってきた旅人の青年と出会う。
 青年が持っていた植物の種から、サクは自分が育てている花の驚くべき素性を知る。それは月と地球とを結び付ける、大切な希望の光だった。

【第4章 三日月を抱く遥かな宙】
 地球への追放刑に処されたトワは、とある女性の家に辿り着く。彼女の手助けを得てルリヨモギギクの効能を確認した後、トワは友人を探す旅に出た。
 過酷な旅路の途中で、友人の消息について知ったトワは、失意の底で進むべき道を見失う。

【第5章 永遠に巡る命の環】
 全てを知ったサクは、旅人の青年の望みを叶えるため、村へと赴く。
 村の儀式に参加した二人だったが、そこで思いも寄らない事態に巻き込まれ、絶体絶命の危機に陥ってしまう。

 ナギ、トワ、サク。
 希望を巡る運命に導かれ、三人の想いが交錯する時、荒れ果てた大地で奇跡が起こる。

R15 近未来 ディストピア 天災 SF シリアス ポストアポカリプス 群像劇 ヒューマンドラマ 病気 植物 SD大賞1
全55話[169,280文字]
各話平均3,078文字
[推定読了5時間39分]
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評価人数:8人(平均4.4pt)

最新作投稿:2019年01月22日(07:00:00)
 投稿開始:2018年08月10日(23:52:11)
 投稿期間:5ヶ月


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