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データ取得:2025-12-09未明

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短編.

美しき殺人鬼は、人類を愛している。

斉城ユヅル@希望を灯す小説家(GoodNovel契約作家)

全1話[5,787文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕
「《人類》を愛してるんだ。人じゃなく、ね」

その言葉を聞いた瞬間、刑事アイルは悟った。
──こいつは《純然たる悪》だ、と。

雨の夜だった。

十九世紀ロンドンの煤煙と霧が絡む廃工場で、
ついに長年追ってきた連続殺人犯《エヌ》を追い詰めた。

黒と白だけで統一された礼服。
日光を避けるためのようなつば広帽子。
怜悧で白い面差しと、優美な動き。

目の前に立つ男は悪とは思えぬ《美しさ》を帯びていた。

思想が鋭い。
言葉は冷たい。

だが、何より──胸を熱くする語り口。

(なぜ俺は、この怪物に惹かれている?)

認められるものか。
人の形をしていようと、お前は《外道》だ。

雨に濡れたコートの懐からゆっくりと拳銃を引き抜く。
引き金に指を掛けた瞬間、瞳に映るのは、己の意地か、誇りか、それとも罪悪感か。

もはや職務でも、ましてや正義でもない。

ただ──《人としての誇り》を守るため。

ベテラン刑事と、人類を愛する怪物。
誇りと存在が衝突する、わずか数秒の戦い。


「僕はね、人類を《美しく》したいんだ」


短編《美しき殺人鬼は、人類を愛している。》──開幕。

残酷な描写あり
全1話[5,787文字]
各話平均5,787文字
[推定読了0時間12分]
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最新作投稿:2025年12月08日(21:01:43)
 投稿開始:2025年12月08日(21:01:43)

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