Nコードで小説の詳細情報を検索
ちょっと面倒だなという方へ

データ取得:2025-09-02未明

おしらせ

新ツール『時間毎PVカウント保存ツール』是非登録お願いします。

日間最高
202
2025年08月31日
日間最新
202
2025年08月31日
N8852KY 812pt
短編.

謎の風土病

松原水仙

全1話[5,005文字] 純文学〔文芸〕 R15
絹がこの北山家に嫁いで、もう七年になる。地主の一人息子であった春光と恋に落ち、やって来たのは十六の時。初恋だった。春光が他の女性と浮気をしていると知ったのは、正春が生まれてすぐのこと。

義母は正春を自分の子のように育てた。
「絹さんでは難しいでしょう。私が教育してあげます。あなたの仕事は、春光と正春ちゃんが暮らしやすいように家の環境を整えることよ」
正春が義母の元で学び、寝食までともにしている間、私は近所づきあいや屋敷の管理、北村家の味を覚える為の料理の特訓などで日々を追われた。

もう何年も、どろりとした感情が胸にこびりついている。

そんな時、使用人の澄子からこの土地の風土病の話を聞く。

「この辺りでは昔から、手足の先や鼻がぱんぱんに腫れるっていう病気があるんです。治りが遅い上に激痛で、痛みに耐えられず衰弱死した人もいるとか。しかも——」

澄子は口元に右手を当て、絹の耳に顔を近づけた。

「男性器まで腫れるそうなんです」

手足の先、鼻、男性器の腫れが一カ月以上続く謎の風土病。


これをきっかけに絹は北村家での実権を握っていく。

R15 シリアス 女主人公 和風 明治/大正 日常 嫁姑 浮気 ざまぁ 悪女
全1話[5,005文字]
各話平均5,005文字
[推定読了0時間11分]
お気に入り登録:18件

評価人数:89人(平均4.4pt)

最新作投稿:2025年08月25日(17:20:38)
 投稿開始:2025年08月25日(17:20:38)

最近の総ポイント変動
今日812

+12

昨日800

+24

一昨日776

+42

3日前734

+48

4日前686

+98

5日前588

+170

6日前418

+90

7日前328


日間ランキング
ランク順/日付順
202位
2025年08月31日 200pt
295位
2025年08月27日 122pt


ページのトップへ戻る