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寄生虫ってどないやねん!

浪速の行者

全75話[244,815文字] ハイファンタジー〔ファンタジー〕 転生
 上津一、三十八歳。大阪在住、株トレーダー、セミリタイア。趣味は釣り、ラノベ、そして「まあなんとかなるやろ」という根拠のない楽観。
 そんな彼が、自分で釣ったヤマメの刺身にやられてアニサキス症で死んだ。
 よりにもよって、寄生虫に。
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 気が付けば、腐った獣の死体の中に転がる卵の中にいた。
 孵化した先は、光もろくに見えない極小の体。食われたら宿主の脳に寄生し、乗っ取り、その能力を自分のものにする——それが上津一の転生スタイルだ。剣も魔法も勇者の証も何もない。あるのはラノベで培った異世界知識と、関西人の図太い神経だけだ。
 小魚に食われ、中型魚に食われ、鳥に食われ、そして五百年生きた金色の霊獣に食われた。食われるたびに強くなる、というのは我ながら情けなくてたくましい成長の仕方だ。
 霊獣として辿り着いた小さな農村チドカ村で、上津一は村人たちと出会う。狼から助けた少女シル、腕のいい鍛冶屋バリー、誠実な狩人サンキラ、秘密を抱えた老村長ドリギ——彼らと共に、枯れ井戸を掘り直し、たたら製鉄で鉄を作り、石鹸を作り、村を変えていく。
 しかし世界はそれだけではなかった。
 魔法が存在し、魔獣が徘徊し、そして——自分と同じ寄生虫の転生者が、どこかに潜んでいる。人間に寄生した兄弟が、善人として生きているならいい。しかし悪人に寄生した兄弟が、この世界で何かをしているとしたら——
 霊獣の体を捨て、今度は脳死状態の少年コーズィに寄生した上津一は、冒険者の町ダンナークで新たな日常を始める。孤児院の子どもたち、謎を抱えた少女コリー、もう一人の寄生虫の兄弟——そして、じわじわと見えてくる、この世界の歪み。
 寄生虫から始まった転生譚は、まだまだ続く。

異世界転生 BK小説大賞2 集英社小説大賞7 コミックルーム大賞 アイリスIF9大賞 ESN大賞11 なろうフェス2026 ほのぼの 男主人公 人外 西洋 学園 中世 魔法 ハッピーエンド 超能力
全75話[244,815文字]
各話平均3,264文字
[推定読了8時間10分]
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評価人数:3人(平均4.3pt)

最新作投稿:2026年09月14日(19:00:00)
 投稿開始:2026年06月20日(07:38:50)
 投稿期間:2ヶ月

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