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データ取得:2025/12/18未明

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N8007LL 4pt
短編

さくらのてまりうた

七瀬みる

全1話[10,558文字] 童話〔その他〕
さくらは病気で入院しました。
すると、おかあさんにも、おともだちにも、会えなくなりました。

カンセンタイサクだから仕方ないんだって、みんないいます。
五類なんて名前をつけたって、ウイルスがなくなるわけじゃない。
病院は抵抗力の弱った人が集まっているのだからなおさらだ。
――お医者さんも看護師さんも、おかあさんまで、そういうのです。

よくわかりました。
でも、さみしいのがなくなるわけではありません。
くすんくすん。泣いてしまいます。

でも、そんなとき、ふしぎな女の子がさくらをよびにくるようになりました。

「さーくらちゃん、あそびましょー」

ふたりは、病院の中庭の、おおきな木の下で、むかしむかしの子どもみたいに、手まりをついて、あそぶのでした。
たのしく、うたって、あそぶのでした。
いまは、もう、存在しないはずの、木の下で……

童話 児童文学
全1話[10,558文字]
各話平均10,558文字
[推定読了0時間22分]
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評価人数:1人(平均2pt)

最新作投稿:2025年12月07日(11:44:48)
 投稿開始:2025年12月07日(11:44:48)


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