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データ取得:2025-11-29未明

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N7932LK 10pt
短編.

聖女様、それは生物兵器ではありません。俺達の故郷の伝統食(美味)です ~風魔法使いと死霊使いの最強(最臭)ダンジョン攻略記~

鴨ロース

全1話[3,377文字] コメディー〔文芸〕
「……悪いな、今回も『アレ』を使わせてもらう」

 俺はマジックバッグから『シュールストレミング)』を取り出した。
 発酵という名の腐敗を極めた狂気のニシンだ。
 俺は冷静に缶詰に指をかける。本来なら水中で開けるべきだが、そんな時間はない。
 
 プシュッ。
 微かなガスが漏れる音と共に、世界が歪んだ。
 いや、視覚的には何も変わっていない。だが、そこから溢れ出した「気配」は、あきらかに生物が生存できる領域を超えていた。
「グォ?」
 先頭を走っていたオークが足を止める。鼻が良い種族だ。いち早く「絶望」を察知したらしい。
「風魔法:芳香拡散」
 俺は缶詰から立ち昇る発酵臭という瘴気を、風のトンネルに乗せた。
 目に見えない風の道が、オークの群れのど真ん中へと直結する。
「食らえ」
 ドォォォォォォ……ン!!
 風に乗った臭気が、爆風のようにオークたちを直撃した。
 魔法による物理ダメージではない。嗅覚へのダイレクトアタックだ。
「ブモォォォォォォォッ!?」
 屈強なオークたちが、白目を剥いて次々と泡を吹いて倒れていく。
 ある者はその場で嘔吐し、ある者は母の名を呼びながら地面をのたうち回る。
 地獄絵図だった。剣も魔法も通じない強固な皮膚を持つオークが、ただ「臭い」だけで全滅していく。
「……制圧完了」

彼ら風魔法使いと死霊使いの冒険の物語の開幕です!

残酷な描写あり
全1話[3,377文字]
各話平均3,377文字
[推定読了0時間7分]
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評価人数:1人(平均4pt)

最新作投稿:2025年11月29日(00:10:00)
 投稿開始:2025年11月29日(00:10:00)

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