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データ取得:2026-07-31未明

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戦国京都流通譚 正水〜和菓子から始まる“本物”の価値の取り戻し〜

莵月

全69話[103,862文字] 歴史〔文芸〕
戦が続く世。京の流通は乱れ、人も物も“流れ”を失いつつあった。

伏見で菓子を扱う男は、ある違和感に気づく。
――なぜ、どれも同じ味がするのか。
見た目は整い、評判も高い。
だがそこには“覚えられる味”がなかった。

やがて彼は知る。
京の流れは、巧妙に「整えられ」、選ばれる価値さえ作られていることを。
その裏には、商人だけでなく、寺社や公家すら絡む大きな意志があった。

流れを握る者たち。
流れに従う人々。

その中で男は問う。
――本当に、このままでええんか。
答えは一つやなかった。

比叡の山は、流れを見極める。
石清水は、人と人を結ぶ。

そして男は気づく。
流れは奪うものでも、止めるものでもない。
整え、結び、残すものやと。

やがて京に広がる、わずかな違和感。
人々は“選び直し”を始める。
それは静かな変化。
だが確実に、価値を揺るがしていく。

流れを支配しようとした京屋の主・宗兵衛。
彼もまた、過去に流れを失いかけた者だった。
守るために濁すのか。
残すために整えるのか。
対立は、やがて融合へと変わる。

違いを消すのではなく、違うまま束ねる――
京の組紐のように。

そして迎える、石清水八幡宮の湯立神事。
立ちのぼる湯気。
人に分けられるしぶき。
言葉にならない“何か”が、人々の中に通っていく。

流れは、もう止まらない。
それは戦でも、勝ち負けでもない。
人が選び、人が結ぶ、新しいかたち。
――ほんまもんが、残るように。

これは、水のように流れ、
木のように育ち、
人の手で結ばれていく物語。

戦国 時代小説 逆行転生 京都 菓子 商い 思想 文化 神社 仏教 陰謀
全69話[103,862文字]
各話平均1,505文字
[推定読了3時間28分]
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最新作投稿:2026年07月31日(06:10:00)
 投稿開始:2026年07月05日(08:33:08)

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