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データ取得:2024/05/07未明

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N7586EA 79pt
完結済

最愛〜Flow toneの女〜

千賀 華神

全29話[89,936文字] 現実世界〔恋愛〕 R15
ボクは恋に落ちた。相手の名は「琴乃」

小柄、ショートヘア、ピンと伸びた背筋

彼女もボクを愛してくれた。ボクたちは、恋人同士だ。

ただ…… ボクは彼女に会ったことがない。

※※※ あらすじ ※※※

主人公の「ボク」は、携帯電話の思い出を綴っていた「琴乃」のブログを偶然見かけます。そこには、端正な美しい文章で携帯電話に纏わる思い出が綴られていたのですが、その時期が「ボク」が妻と出会い、そしてすれ違いが明白になった時期に符合していたこともあって、妻との別居生活を始めたばかりの「ボク」の興味を引きます。

記事を読み終えた「ボク」は、短く『涙が出ました』とコメントします。すると「琴乃」は『ハンカチをどうぞ』と返信します。この短いやり取りをきっかけに、ふたりは個別のメッセージの交換を始めるのですが、お互いを「ムーちゃん」「琴乃」と呼び合ううちに急速に関係を深めます。

お互いがお互いを愛している、愛されているという強い思いを抱きつつも、現実の相手を知ることのできぬふたりは、それぞれの思いを微妙にすれ違わせていくことになります。電話で相手の声を聞き、琴乃はは自分のヌード写真に想いを乗せ渡しますが、それでも微妙にすれ違うふたり。「琴乃」の「家の人」の単身赴任が解消され、これまでのような時間を共有できなくなることが明らかとなった中でGWを迎え、ふたりの距離はさらに広がるしかありません。「GW期間中はできるだけメッセージも電話もやめよう」そう提案する「ボク」。それは、会えない時間が「琴乃」にどのような変化をもたらすのか、試そうとするためでもあったのでした。
GW中、琴乃は以前と何ら変わらず自分を受け入れてくれる家族の存在に、自らのこの半年間を振り返り、罪の意識を強く持つようになります。彼女の微妙な変化に気づいたボクは、ついに、冷酷な言葉を彼女に浴びせてしまうのでした。

◆◇
ちなみに「Flow tone」は、スマホの着信音(ring tone)のひとつです。主人公の「ボク」が、彼女からのハングアウトの着信音をこの音に設定していたことから、この音はすなわち「琴乃」を意味するのでした。

R15 悲恋 古典恋愛 私小説 御堂筋線 ブログ 失恋 西武新宿線 不倫 スマホ 依存症 シリアス 純愛
全29話[89,936文字]
各話平均3,101文字
[推定読了3時間0分]
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最新作投稿:2017年07月07日(18:00:00)
 投稿開始:2017年06月09日(05:40:37)


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