データ取得:2025-11-25未明
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短編.
婚約破棄された書記官令嬢、私の帳簿一冊で貴族家の不正がまる見えだった
百鬼清風
全1話[13,422文字] 異世界〔恋愛〕婚約者であるルーカス・ヴァルデン子爵家の帳簿を任され、彼の家が軍への物資供給に関わる重要な立場にあることから、彼女は誠実に職務を果たしていた。
だが舞踏会の夜、ルーカスは社交界の人気令嬢マリアンヌとの婚約を一方的に宣言し、エレオノーラを侮辱して婚約を破棄する。
それでも彼女は泣かず叫ばず、ただ記録として残した帳簿の“不自然な数字”に静かな確信を抱いていた。
翌日、王宮監査局のグラハム・ラインベルク次官に招かれたエレオノーラは、書記官として正式に迎え入れられ、彼女の記した注記が国家規模の不正を暴く鍵となることを知る。
ヴァルデン子爵家の軍需物資横流し、受領記録の改竄、港湾局との裏取引――
数字を三点照合する彼女の分析は、次々と真実をつないでゆく。
やがて集まった証拠は決定的なものとなり、王宮警備隊がヴァルデン子爵家を急襲。
当主クラウス、そして記録を操作していたルーカスにも断罪が下る。
社交界も王宮も騒然とする中、エレオノーラは功績を認められ、監査局主席書記官に任命される。
侮辱され、捨てられた令嬢は泣かなかった。
彼女の手が記したのは、ただ“数字の嘘”を暴く記録だけ。
その真実が、彼女自身の価値を証明し、穏やかな未来への扉を開いてゆく。
――数字は嘘をつかない。
――嘘をつくのは、人間だ。
静かな誇りを抱く書記官令嬢と、彼女を深く評価する次官グラハム。
行政の闇を暴く過程で、二人の間に芽生えたのは、信頼と、まだ言葉にならない温かな感情だった。
(各話平均13,422文字)
[推定読了0時間27分]
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最新作投稿:2025年11月24日(06:00:00)投稿開始:2025年11月24日(06:00:00)
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