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データ取得:2025/07/05未明

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短編

『縁側に咲いた恋』──春に出逢い、秋に寄り添い、夏に咲いたひとつ屋根の恋

河崎ゆう

全1話[6,224文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕
大きな荷物を抱えて、指定された住宅街の地図をたどる。都心からは少し離れた静かな住宅地。古びたアパートやマンションが並ぶ中に、ぽつんと現れたその家は、思った以上に風情のある、そしてどこか懐かしい雰囲気の平屋だった。

深緑の瓦屋根に、白く塗られた木の壁。小さな庭には、桜の木が一本、ほころびかけた蕾を揺らしている。

「ここ…か?」

門の前に立つと、ちょうど玄関の引き戸が開いた。

「高木くん、だよね?ようこそ。待ってたよ」

現れたのは、落ち着いた雰囲気の女性だった。黒髪をゆるく束ねていて、アイボリーのエプロンをつけたまま。おそらく30代前半だろうか。上品な笑みが自然で、どこか懐かしい感じがする。

「あなたの姉の陽菜ちゃんとは、高校のころからの親友なの。彼女に頼まれちゃってね、しっかり面倒見させてもらうわ」

そう言って彼女は手を差し出した。

「私は白川楓しらかわ かえで。この家の大家であり、いまのところ同居人でもある、かな」

僕は思わず、彼女の手をぎこちなく握った。

ネトコン13 ほのぼの 現代 ハッピーエンド 青春 ひとつ屋根の下 恋愛
全1話[6,224文字]
各話平均6,224文字
[推定読了0時間13分]
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最新作投稿:2025年06月21日(16:01:51)
 投稿開始:2025年06月21日(16:01:51)


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