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データ取得:2024-10-06未明

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N6597JP 102pt
短編.

ムナゲッティー・ビートソース

フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ

全1話[419文字] 純文学〔文芸〕
 ムナゲッティーを注文した。

 ソースはイートソース、ハートソース、ビートソースの中から迷ってビートソースにした。

「お待たせしました。ムナゲッティー・ビートソースでございます」

 無愛想な、黒ぶちメガネにメイド服のウェイトレスに俺は質問した。
「これは何?」

「ムナゲッティー・ビートソースでございます」

「……俺、スパゲッティー・ミートソースと間違えて注文しちゃったんですけど」

「知るか」

「でも見た目はまんまスパゲッティー・ミートソースだよね。どこが違うの?」

「麺にデュラム・セモリナ小麦粉ではなく、オッサンの胸毛を使用しております」

「へえ〜……。ソースは? どう見てもミートソースにしか見えないんだけど」

「その通りミートソースでございます」

「じゃあミートソースって書けよ。わかりにくいよ」

「胸毛に肉《ミート》ソースでは少々暑苦しいと思いまして、スマートなビートを効かせてみました」

「ふ〜ん。じゃ、いただきまーす」



 噛み切れなかった。

 これがアルデンテというやつか!!

麺類短編料理企画 残酷な描写あり
全1話[419文字]
各話平均419文字
[推定読了0時間1分]
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最新作投稿:2024年10月05日(22:28:24)
 投稿開始:2024年10月05日(22:28:24)

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