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N5797JL 42pt
短編

考えても纏まらない時は、まず寝よう

ねこまんまときみどりのことり

全1話[6,961文字] ハイファンタジー〔ファンタジー〕
 「完成だ! これできっと生き返るはずだ!」


年若いと僕らをバカにして虐げ、毎日魔力を奪う憎いおっさん。なので天才な僕は、この場の支配を目論んだ。


「禁呪法発動、蘇れ白い子熊よ!」


僕は他の人の止めるのを聞かず、おっさんに剣で切られて血塗れで倒れている小熊を助ける為に、禁呪を使った。


急いで魔方陣を描いたので、生け贄にしたおっさんの近くにあったバッテリー付き小型駆動列車も巻き込んでしまったらしい。

復活をさせる際、
《白い小熊 + おっさん(悪辣科学者)の魂 + 小型駆動列車》
 
と言う組み合わせが出来上がった。


本当はおっさんの魂を消費して、小熊が完全復活するはずだった。
けれど、おっさんの一番お気に入りの小型駆動列車が混ざったことで、おっさんの意識が踏ん張りを見せたのだ。


「ぬおぅーーーーーーー!!!!! |我が友《列車》が壊れそうなのに、成仏して堪るか!!!!!」

すぐに怪我の修復をする代わりに消失するはずの魂が、中途半端に意識だけ残ったらしい。それは僕らがいる古い棟に響く程の怒号だった。

術が失敗して僕は焦った。
「小熊は生きてる? ねえ、目を開けて」

声をかければ、僕の腕に抱かれた小熊は弱々しく鳴いて瞬きする。

「くぅ~ん」

僕が助けたのを解っているようで、頬を舐めてくれたのだ。

「………良かった、生きてた。君が生きてて良かった」


なんて喜びもつかぬ間で、その後におっさんの声も聞こえてきた。

「なんだこれ? どうなった俺? もしかしてクモハと合体? ヤッホー!!!」

ク…運転台がある車両(制御車)
モ…モーターがついている車両(電動車)
ハ…普通車
の略である。

子熊からその姿が成り代わり、おっさんの声がする小型駆動列車が姿を表したのだ。

「な、なにこれ? きもちわるい! そしてぼくはどうなったの? もしかしてちぢんだの? うそぉ!」


そう僕は、禁呪を使った罰で、肉体が10才から3才へ遡っていた。ちなみに小型駆動列車は、その後に小熊に戻って一安心だ。

2、3日様子を見ていたら、きっちり1時間だけ小型駆動列車になっているようだ。それが限界らしい。

そもそもおっさんと言う名の悪辣科学者は、拐って来た僕らから魔力を吸い取り、魔力で動く電車を完成させようとしていたのだ。

バンダナコミック01 子供 魔法使い 祖母 小熊 友人 駆動列車 魔法陣 妖精 メカ
全1話[6,961文字]
各話平均6,961文字
[推定読了0時間14分]
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評価人数:5人(平均4pt)

最新作投稿:2024年08月27日(00:09:24)
 投稿開始:2024年08月27日(00:09:24)

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