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連載中.

祖国では悪女を演じてましたが、隣国では人質になるようですわ!〜名高い悪女は悪女をやめるようです〜

小鳥遊

全45話[100,732文字] 異世界〔恋愛〕 R15
 昔、父(公爵)と義母(公爵夫人)と義兄2人と義弟1人と一緒に暮らす私生児がいた。
 父の方が、今の義母と結婚する前に愛し合った平民から生まれた子供、それが私生児エヴァであった。
 私生児である以上、使用人には白い目で見られた。だが、家族中はとても良かった。
 一緒に遊んで、出掛けて、外食は必ず家族全員で行って、勉強で分からないところがあれば兄や父に聞いていた。
 この生活が、これからも続くものだと、エヴァは信じて疑わなかった。エヴァが10歳の時までは。
____________________________________________
 長男が13歳、次男が11歳、エヴァが10歳、義弟が9歳の時、エヴァは義母と2人で買い物に行った。
 義母は、父が連れてきた、しかも私生児の子供であるエヴァを見ても、ただ「娘が出来て嬉しいわ」と、温かい声をかけてくれただけだった。
 そんな義母との買い物。
 楽しくないはずがなく、エヴァは義母との買い物を満喫した。
 その帰り。
 馬車に乗っていると
__ガクン__
 大きくバランスが崩れ、外ではまた大きな音がした。
 何事かと、馬車を降りたかったのに、その前に義母はエヴァの身体全体を包み込むように抱きしめた。
「お義母様…?」
 刹那、妙な浮遊感に襲われた。
 かと思えば、次は強烈な痛みが走った。
 まるで、叩きつけられたような感覚だった。
「いたた…。お義母様、だいじょう、ぶ……、っ!?」
 エヴァは身体を強く打ち付けられたものの、意識を失うほどの痛さはしていなかった。
 しかし、義母は違った。
 打ち付けられた方から、頭に血を流して、それでもエヴァをまだ抱きしめていた。
「お義母様!大丈夫ですか!?頭に血が…!」
「…エヴァ、…」
「…はい、何でしょうか、お義母様」
「貴女が私の娘で良かったわ。愛してる。エヴァはちゃんと生きるのよ」
 言葉だけを残して、義母は意識を失った。
「お義母様!お義母様!お願いです…、目を覚ましてください…!私を抱きしめてる場合ではありません!」

 その日、しばらくしてから馬車が見つけられた。
 見つけられるまでずっと、エヴァは義母に抱きしめられたままだった。
 その間、義母の身体は段々冷たくなっていった。
 義母は助かる。そう信じていた。
 でも現実は残酷で、その日、義母は亡くなった


 

DNCMOON6大賞 キネノベ大賞12 男主人公 女主人公 西洋 中世 群像劇 チート 魔法 ハッピーエンド 悪役令嬢 ESN大賞7 悪女 恋愛 お飾り R15 残酷な描写あり
全45話[100,732文字]
各話平均2,238文字
[推定読了3時間22分]
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評価人数:5人(平均4.6pt)

最新作投稿:2024年11月21日(19:00:00)
 投稿開始:2024年10月25日(21:11:41)

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