データ取得:2026/06/27未明
おしらせ
▷新ツール『時間毎PVカウント保存ツール』是非登録お願いします。
短編
「あなたは母の代わりじゃない」と拒まれ続けた継母が去った後、実母の命日の白い花が、十二年分遺されていた
歩人
全1話[8,378文字] 異世界〔恋愛〕「あなたは母の代わりじゃない」。そう言って拒むたび、彼女は静かに頷くだけで、決して母の座を求めなかった。
父が亡くなり、後ろ盾を失ったリーゼロッテは、何も言い残さず屋敷を去る。せいせいした、と思っていた。
けれど、彼女が消えた屋敷で、わたしは見つけてしまう。実母ユーリアの命日に毎年供えられていた白い花の、十二年分の包み紙。実母の故郷料理を古参女中から書き取った、継母の筆跡の覚書。そこには実母の名で「クラーラの好物・薄味に」と記されていた。
わたしが「母を奪おうとしている」と憎んだ人は、わたしのために、亡き母を生かし続けていた。母の代わりになろうとしなかったのではない。なってはいけないと、ずっと自分に禁じていたのだ。
気づいたときには、もう、白い花を渡す相手はどこにもいなかった。
(各話平均8,378文字)
[推定読了0時間17分]
お気に入り登録:5件
評価人数:13人(平均3.7pt)
最新作投稿:2026年06月10日(19:00:00)投稿開始:2026年06月10日(19:00:00)
短編
[N5629MH]
「腕を買っただけだ」と言い張る無愛想な将軍が、軍医の私の手当てのときだけ大人しくなる理由
連載中
[N9907MF]
「もう頑張らなくていい」と無口な騎士に言われた瞬間、私は十二年ぶりに自分のために泣いた——使い潰された聖女の、辺境で始める二度目の人生
連載中
[N5258MI]
採寸狂のお針子は、最高の一着しか縫わない
短編
[N8549MG]
「嘘を見抜くなど女の勘だ」と宮廷を追われた令嬢——三月で、五人が無実の罪に落ちた
連載中
[N4006LX]
追放先は廃旅館でした——前世は旅館コンサルの令嬢、今度は自分の手で王国一の名宿を作ります
連載中
[N7296MB]
「僕たちはフィオナ先生を選びます」——前世保育士の令嬢が追放された朝、公爵家の子供が全員いなくなりました
短編
[N4923ME]
五年も笑わなかった辺境伯の娘が、追放された保育係の令嬢の前で初めて笑った
短編
[N4833ME]
「帳簿付けなど商人ごっこ」と追われた令嬢——三日後、王都の塩が三倍に跳ね上がった
短編
[N4834ME]
「家のことなど誰でも回せる」と笑った義姉が、十二年分の裏帳簿すべてに署名していた
短編
[N5213MH]
婚約を破棄して薄情と嗤われた令嬢が、彼の家を十年、影から守り続けていた
連載中
[N0458MD]
「お前の針仕事など誰でもできる」と追放された令嬢仕立て師——王都が私を探し当てた時、もう半年遅かった
連載中
[N9719MF]
十八年前の赤子の取り違え——婚約破棄された「養女」が、公爵家のただ一人の正統な令嬢だと判明した日
短編
[N3110MJ]
「気の利かぬ地味な女だ」と捨てられた公爵令嬢——その夜会から、誰も次の一言を継げなくなった
連載中
[N1288MH]
『商いは男の仕事だ』と追放された交易令嬢、十年の商売敵と組んで大陸一の交易路を拓く
短編
[N4925ME]
「お前の字は子供の落書きだ」と追われた代筆令嬢——隣国の王子は、十年その字に恋していた
短編
[N5632MH]
「針子の娘が宰相の妻など」と嗤われた私、仕立て直した礼服の糸目から、宮廷の陰謀を一つほどいてしまいました
連載中
[N4753LX]
固有スキル【生成AI】で異世界全自動化 〜魔法陣はAIで組み、国はAIが建て、気づけば俺の仕事がなくなりました〜
短編
[N4924ME]
十年前に瀕死の騎士を救った料理——追放された令嬢の前で、辺境伯が静かに膝をついた
連載中
[N7129MB]
「世界中のごはんを食べ尽くす!」——追放令嬢の食い倒れ世界制覇、始めますわ
短編
[N5631MH]
同盟のための契約結婚相手は陽気な獣人王でした——でも「契約だけ」と言った夜、私の菓子の前でだけ尻尾を垂れる

