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N4761LJ 30pt
短編

地下迷宮

雉白書屋

全1話[3,183文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕
「あー」

 昼下がり。大学の友人・西山と競馬場へ向かう電車に揺られていたとき、西山がふいに気の抜けた声を上げた。

「なに?」

 吊革に掴まりながら、ぼんやり窓に流れる景色を眺めていたおれは、顔を少し向けて訊ねた。

「いやー、ふと思い出してさ……。今、公園あっただろ。あれ見て、遊園地のことをさあ」

 西山は、にやけた顔をさらに緩ませた。どこか舌足らずで言葉足らず。どうやら思い出に耽っているらしい。さっき確かに大きな公園を通り過ぎたが、それが遊園地に結びつくものか? と、おれが小首を傾げたとき、西山がちらりとこちらを見た。
 話したくて仕方がないらしい。おれはこめかみを掻きつつ口を開いた。

全1話[3,183文字]
各話平均3,183文字
[推定読了0時間7分]
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最新作投稿:2025年11月22日(11:00:00)
 投稿開始:2025年11月22日(11:00:00)

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