データ取得:2026-09-17未明
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短編.
親友の「謎の彼女」が姿を見せない理由――その正体は、俺の彼女だった
熾星
全1話[14,287文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕半信半疑だった俺に、「会ったことがある」と言ったのは、恋人の水野莉奈だった。
「本当にきれいな人だよ。悠人は会わないほうがいいかも。会ったあとで、やっぱり私よりあっちがいいとか言われたら嫌だし」
冗談交じりの嫉妬だと思って、それ以上は聞かなかった。
それからしばらくして、拓海がまたその彼女と喧嘩をしたらしく、居酒屋で潰れるまで酒を飲んだ。
莉奈は相手に連絡してみると言い、俺は拓海のそばに残った。少し前まで使っていたせいか、拓海のスマートフォンはまだ画面が点いたままだった。
LINEのトーク一覧を見ると、そのいちばん上にピン留めされていた相手の名前は『彼女』。
そのままLINE通話をかけた。
応答はなかったが、すぐに「今から行く」とメッセージが返ってきた。
どうしても顔が見てみたくなった俺は、テーブルに突っ伏し、そのまま寝たふりをした。
しばらくして、個室の扉が開いた。
入ってきたのは莉奈だった。
彼女は迷うことなく拓海のところへ行くと、屈み込んで頬に手を触れた。
「何でこんなに飲んだの?」
拓海は顔を上げ、そのまま莉奈の唇にキスをした。
それから、俺のほうをちらりと見る。
「先に悠人を帰そう。起きて見られたら面倒だし」
テーブルに伏せたまま、少しも動けなかった。
指先がすっと冷たくなる。
拓海がずっと隠していた彼女は、今、目の前で彼の隣に立っていた。
(各話平均14,287文字)
[推定読了0時間29分]
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最新作投稿:2026年09月16日(18:18:26)投稿開始:2026年09月16日(18:18:26)
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