Nコードで小説の詳細情報を検索
ちょっと面倒だなという方へ

データ取得:2025/07/02未明

おしらせ

新ツール『時間毎PVカウント保存ツール』是非登録お願いします。

N4079KR 0pt
連載中

眠れない男〜俺以外が眠り続ける世界で〜

九条ケイ・ブラックウェル

全3話[9,141文字] パニック〔SF〕
静かなる終末が、世界を包み込んだ。

国際NGOの医師、結城曉(ゆうきあきら)は、アフリカからの帰国便で、その異変を目の当たりにする。原因不明の「突発性汎発睡眠症候群(PHNS)」――それは、人類を緩やかに、しかし確実に機能不全に陥れる、悪夢のようなパンデミックだった。通信は途絶え、都市は沈黙し、人々は眠りについたまま、二度と目覚めることはない。

過去のトラウマから「不眠症」となっていた曉は、皮肉にも、ただ一人覚醒し続ける存在となる。ゴーストタウンと化した東京で、彼は眠ってしまった人々の命を繋ぐため、そしてわずかに生き残った人々がいることを信じ、孤独な戦いを続けていた。

一方、ロンドン。英国秘密情報部(MI6)の分析官、オリヴァー・エリスは、膨大なデータの中から恐るべき仮説にたどり着く。PHNSが、単なる病気ではないと確信した彼は、その不可解な現象の根源を追う。そして、世界のどこかに潜む、その異変の中心地を特定する。

やがて二人の道は交差し、曉は人類の未来を賭けた極秘ミッションに身を投じることになる。世界各地の、PHNSの影響を受けない異能の者たちと手を組み、彼らは人類を「眠らせた」元凶の地へと向かう。

しかし、その道のりは想像を絶する困難に満ちていた。そして、彼らを待ち受けていたのは、単なる敵ではなかった。人類を救うために、暁が、そしてチームが下さなければならない決断は、彼らの心に拭い去れない究極の選択を突きつけることになる。

眠らない医師が見つめる世界の終末と、その先に僅かに差し込む希望の物語。

そして、この静かなるパンデミックの背後には、まだ、誰も知らない真の影が潜んでいた――。

HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 スピアノベルス大賞1 パッシュ大賞 アイリスIF7大賞 アイデジIR大賞 シリアス 男主人公 現代 ハードボイルド ミステリー サスペンス パンデミック
全3話[9,141文字]
各話平均3,047文字
[推定読了0時間19分]
お気に入り登録:0件

評価人数:0人(平均--pt)

最新作投稿:2025年06月27日(18:30:00)
 投稿開始:2025年06月27日(18:30:00)


ページのトップへ戻る