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データ取得:2024/04/24未明

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たとえば禁忌からはじまる小さな英雄譚

おくり提灯LED

全58話[135,345文字] ハイファンタジー〔ファンタジー〕 R15 残酷な描写有り
 ――本当は助けていたんです!

 これが言えたらどれだけ楽だったか。


 その日、冒険者クラン“龍へと至る道”で5年荷物持ちを勤めていたアレクセイは、あえなく解雇となった。

 ずっと家族のように思っていたのに。

 クランリーダーのおやっさんに、「役立たずだから出ていけ」と告げられ、仲間達も誰一人としてアレクセイを引き留めなかった。

 アレクセイはもって生まれた能力、憑依で幾度となく仲間を救ってきた。でも、魂とは神に祝福されたものであり、そのものをどうこうするような力は教会が定めた禁忌。
 そのことは決して言えなかった。

 解雇を受け入れるしかなく、借りていた剣を返そうとしたら、役立たずが使っていた剣なんて「ゲンが悪い」と突き返される始末。

 アレクセイは涙をこらえ、「皆さんは俺の憧れでしたッ」と最後に言い残して、元仲間達の元を去った。

 とはいえ、つらいかなしいとばかりも言ってられない。
 いきなりの無職なのだから。

 そんなアレクセイが外に出ると、声をかけてくる者がいた。
 白鉄騎士団団長ライヤと名乗る女性。更に、その後ろにはフードで顔を隠した長身の女性。

「ぜひ、君を我が白鉄騎士団に迎え入れたい」

 まさかの騎士団への勧誘。
 心が動く。だが、アレクセイは冷静に考えた。

 詐欺だ、絶対に詐欺だ。
 しかも心が弱っているところを狙ってくる最低の詐欺だ。
 ちくしょう!

 アレクセイはダッシュで逃げ出した。
 二人とも本物の騎士の勲章をつけていることに気づかずに。

 ――アレクセイの明日はどっちだ……!?

 というようなはじまりの小さな英雄譚。

 決して生まれてきてはならない――そんな風に定められた禁忌の少年が、居場所を見つけ、仲間として受け入れられ、そして英雄へとなってゆく。

 アルファポリス、カクヨムにも掲載しています。

R15 残酷な描写あり 男主人公
全58話[135,345文字]
各話平均2,334文字
[推定読了4時間31分]
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評価人数:7人(平均4.3pt)

最新作投稿:2021年05月03日(18:00:00)
 投稿開始:2021年03月28日(12:00:00)
 投稿期間:1ヶ月


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