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データ取得:2024-09-06未明

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「補助金申請は領収書付きでお願いします!」 ~死に戻り転生女王は「領収書」で国家再建を目指す~

白うさぎの子

全32話[174,666文字] 異世界〔恋愛〕 R15
「女王陛下、……いや、シルヴィア・ローゼンハイム。あなたを王国の大罪人として逮捕する」

 ある日の夜、私は臣下の貴族によって逮捕された。臣下の一人が、私の髪の毛を掴んで窓際に連れて行く。そして、城壁の向こう側で淡く瞬く赤い光を私に見せた。

「……あれは何ですか?」

 私の問い掛けに、臣下はしばらく|間《ま》を置いて答えた。

「革命の火です。王都は貴族連合軍が掌握し、残りはこの王宮を残すのみです。貴族連合軍と共に戦う民衆達が、王宮の城壁のすぐ外側まで迫っています」

「……革命?」

「今夜、ローゼンハイム王国は滅びたのです」

 その逮捕から約一週間後、私は民衆の前で斬首刑となり、その躯(むくろ)は一切を残すことなく、灰になるまで焼かれた……。

   ◇ ◇ ◇

「シルヴィア・ローゼンハイム。汝は王国にその生涯を捧げ、鎮守の神々に忠誠を誓うか?」

 ……え?

 私は、国王の王冠が置かれた玉座に向かって跪いている。斜め前には、背の高さほどの錫杖を持つ王国国教会の大主教が立ち、私を見下ろしていた。

 ──これは……、もしかして、六年前の戴冠式?

 私は状況を理解できないまま、ゆっくりと後方を振り返る。すると、そこには数十人に及ぶ貴族達が整列して、私に向かって軽く頭を下げていた。

 ──あぁ……。あの時に戻ってきたんだ……。悲劇の始まりの日に……。

 私は、玉座の背後に飾られた優しく|微笑《ほほえ》む父王、故グローヴィスの肖像画をじっと見つめる。

 ──お父様。私は帰ってきました。今度の人生では同じ過ちを繰り返しません。必ず、お父様から受け継いだこの国と国民を守って、立派な王になります。

「私は今ここに、第十六代ローゼンハイム王国の国王に即位したことを宣言します!」

 こうして、シルヴィア・ローゼンハイムの国家再建ストーリーが始まった──。

ネトコン12 シリアス 女主人公 西洋 中世 タイムリープ 魔法なし 転生 領収書 恋愛あり R15 残酷な描写あり
全32話[174,666文字]
各話平均5,458文字
[推定読了5時間50分]
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評価人数:3人(平均3.3pt)

最新作投稿:2024年09月05日(21:46:56)
 投稿開始:2024年06月03日(16:34:53)
 投稿期間:3ヶ月

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