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短編.

あまつぶひろいの白猫のえる

水月A / miz

全1話[8,248文字] 童話〔その他〕
雨がぽとりぽとりと降る、ある日の午後のことです。
灰色の雲が空いっぱいに広がって、街全体がしっとりと濡れていました。雨粒は屋根を叩き、窓ガラスを伝い、道路に小さな水たまりを作っていきます。雨音が、街のすみずみまで響いていました。
街のみんなは「あーあ、また雨」「今日も外で遊べないね」とため息をついて、家の中に閉じこもっていました。窓の外を恨めしそうに見つめ、お母さんたちは洗濯物が乾かないと困った顔をしていました。
けれども、白猫ののえるだけは違いました。

さて、さて。のえるのお仕事。なんだと思いますか?
のえるの首には、小さなガラスの小瓶が下がっています。その小瓶は、普通のガラス瓶とは違いました。よく見ると、瓶の表面には不思議な模様が刻まれていて、光の角度によってきらきら虹色に輝きます。

この小瓶は代々の「あまつぶひろい」の猫たちに受け継がれてきた、魔法の小瓶なのです。

「あまつぶひろい」の仕事は、ただ雨粒を集めるだけではありません。その雨粒を使って、誰かを幸せにすることが、本当の仕事なのです。悲しんでいる人を笑顔にすること。困っている人を助けること。そして、雨の日でも、世界は美しいということを伝えること。

冬童話2026 ほのぼの
全1話[8,248文字]
各話平均8,248文字
[推定読了0時間17分]
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最新作投稿:2025年12月13日(08:30:00)
 投稿開始:2025年12月13日(08:30:00)

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