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データ取得:2026-08-19未明

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N3186MO 50pt
完結済.

【完結済】「十七時四十五分、向かいのホームの君」

瑠璃色に輝く希望

全39話[114,469文字] 現実世界〔恋愛〕
 海沿いの町の外れ、向かい合った二本のホームだけの無人駅。夕方、上下の列車が続けて出ていった後、次の一本が来るまでの十分間だけ、そこには時刻表の谷間のような静かな空白が訪れる。

 真木創太(まきそうた)にとって、その十分間は仮面を外せる唯一の時間だった。過去の出来事から本音は人を傷つける凶器だと信じ、教室では誰にでも調子を合わせて笑ってみせる。深く関わらなければ、誰も傷つけずに済む、そう決めて生きてきた。

 線路を挟んだ向かいのホームには、いつも一人で本を読んでいる少女がいる。白瀬凪咲(しらせなぎさ)。周囲には完璧な優等生に見える彼女もまた、言えない言葉を抱えていた。悪意のない期待に応え続けるうちに、本当のことを言おうとすると喉が塞がり、声が出なくなっていった。

 十メートルの距離と線路。声の届かないその隔たりを、ある日ふたりは、紙に書いた文字だけで越えはじめる。

 名前も素性も明かさないまま、書いて、掲げて、読んで、返す。一日たった十分の、ひどく不器用で、けれど何より正直なやり取りだけが、少しずつ互いの内側を変えていく。

 秋から冬へ、季節は過ぎていく。その十分間に、静かに終わりが近づいていることを、まだ二人は知らない。

 声にできない言葉を、紙の上で交わした、冬の物語。

シリアス 男主人公 女主人公 現代 日常 青春 筆談 視点切り替え 純愛 高校生
全39話[114,469文字]
各話平均2,935文字
[推定読了3時間49分]
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評価人数:4人(平均5pt)

最新作投稿:2026年08月17日(21:13:12)
 投稿開始:2026年08月08日(21:14:45)

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