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N2862GS 42pt
短編

透明の檻

0024

全1話[3,925文字] 現実世界〔恋愛〕 R15 GL有り
 時々思う事がある。
 自分の周りには、目には見えない透明の檻がある、という事だ。

 それは人によっては規則だったり、空気……同調圧力だったり、風潮などと呼ばれる事もある、息苦しさを伴うモノだ。

 これに囚われると、人はその息苦しさに身悶えし、酸素を求めて呼吸をしようとする。
 だけど、その檻にはどうしてもその人達が『生きるのに必要な』最低ラインしか供給されない。


 最悪の場合は、死に至る。


 人がどんな『酸素』を必要とするかは、他人にはおよそ理解し得ない。
 一人一人で異なるからだ。
 なのに、共同体(コミュニティ)はそれを一律にして、均して、一般化して、無理に当て嵌めようと、働き掛ける。

 不利益を被るのは、いつだって他人と異なる価値観を固辞する人で。
 少数派にすら属せない、権利を主張する機会すら奪われる人だ。


 それは、人(ヒト)ではない。


 透明の檻に囚われたイキモノは。
 人ならざる怪物に変じてしまうのかも知れない。

R15 ガールズラブ スクールラブ 日常 青春 百合 高校生 大学生 ハッピーエンド
全1話[3,925文字]
各話平均3,925文字
[推定読了0時間8分]
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最新作投稿:2021年01月07日(21:42:43)
 投稿開始:2021年01月07日(21:33:24)


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