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大いなる野望 敵の城を買いました。~30石の武士が商人と軍師を味方につけ、謀略で大名になるまで~

松本 俊介

全24話[68,651文字] 歴史〔文芸〕
戦国の世。

織部信綱、二十五歳。

わずか三十石の禄しか持たない、名もなき武士だった。

武勇に秀でているわけではない。
名門の血筋でもない。
頼れる後ろ盾もない。

だが、信綱には一つだけ、人には負けないものがあった。

人の心を読むこと。

そして、嘘を見抜き、嘘をつき、敵同士を争わせることだった。

「敵の城を攻める必要はない」

信綱は言った。

「敵の味方を奪えばいい」

米を止める。
商人を味方につける。
情報を流す。
敵の家臣に疑心を抱かせる。

刀を抜く前に、敵の城を孤立させる。

そんな異端の戦い方で、信綱は少しずつ戦国の盤面を動かし始める。

だが、彼には一つの大きな謎があった。

十年前、父・織部宗重は「主君を裏切った罪」で切腹した。

信綱は、父を恥じて生きてきた。

ところが、ある日、井伊谷家の当主・井伊谷盛定から驚くべき真実を聞かされる。

「お前の父は、裏切り者ではない」

父は何を知っていたのか。

なぜ殺されたことになったのか。

そして、その背後で暗躍する謎の男、御影道玄とは何者なのか。

やがて信綱は、一人の女間者・お葉、敵国の天才軍師・黒崎玄蕃、そして天下の商人を目指す今井宗兵衛らと出会う。

敵だった者が味方になり、
味方だった者が敵になる。

城を奪い、
敵の軍を崩し、
商人を動かし、
大名同士を争わせる。

そしてついに、信綱は一つの城を手に入れる。

だが、それは終わりではなかった。

一つの城を取れば、次の城が見える。

一国を取れば、さらにその先が見える。

「俺は、天下を取る」

名もなき三十石の武士だった男は、ついに「天下」という巨大な地図へ手を伸ばす。

しかし、信綱はまだ知らない。

自分の人生そのものが、二十年前から誰かによって仕組まれていたことを。

そして、彼を天下へ導こうとしている御影道玄には、さらに別の目的があることを。

これは、刀だけでは天下を取れない時代に、

知略、謀略、金、情報、そして人の心を武器に、名もなき武士が大名へと成り上がっていく物語。

戦国の地図に、まだ名のない男が一人。

その男の野望は、やがて天下を覆っていく。

男主人公 和風 戦国 内政 下剋上 商売 陰謀 駆け引き
全24話[68,651文字]
(各話平均2,860文字)
[推定読了2時間18分]
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最新作投稿:2026年09月18日(06:00:00)
 投稿開始:2026年09月06日(14:02:08)

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