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データ取得:2025/06/14未明

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N2023KP 16pt
短編

これは、僕が……

雉白書屋

全1話[3,611文字] ヒューマンドラマ〔文芸〕
 これは、僕が人を殺したときの話だ……。
 いや、いきなりそう言われても話が頭に入ってこないかもしれないが、人を殺したこと自体は、そんなに重要じゃない。もし気が進まないなら、そいつはとんでもなくクソ野郎だったとでも思ってくれればいい。実際、人間なんて大抵、誰かにとっては“クソ野郎”だ。僕は芸能人なんかみんなクソ野郎だと思っている。お金を持っていて、大勢に愛されているからだ。
 それはさておき、問題は人を殺したそのあとだ。
 死体の処理の話ではない。もちろん、それはそれで大きな問題だが、どこかの山奥に捨てるとか、風呂場で薬品を使って溶かし、少しずつトイレに流すとか、方法はあるだろう。ネットで検索してみるといい。僕は調べたことがないから知らないけど。知らないということはつまり、僕は死体を処理していないってこと。
 じゃあ、死体をそのまま放置しているのかというと、それも違う。順を追って話すことにしよう。

全1話[3,611文字]
各話平均3,611文字
[推定読了0時間8分]
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最新作投稿:2025年06月13日(11:00:00)
 投稿開始:2025年06月13日(11:00:00)


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