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死んだ妹の名前を、ゾンビが呼んだ件について

斑八馬

全7話[26,270文字] 空想科学〔SF〕
人は死ぬ。

かつては、それで終わりだった。

だが今は違う。

死者の人格を取り出し、人工の身体へ移す技術によって、人は死後も「再生者」として生き続けられる。

もっとも、彼らに人権はない。

企業に所有され、労働力として使われ、壊れれば処分される。

そんな再生者を終わらせる仕事――「終止官」。

ユウは、その中でも特に優秀な終止官だった。

人工身体のわずかな異常を見抜き、暴走した再生者を誰よりも早く仕留める。

再生者を人間だとは思っていない。

三年前、最愛の妹ミナは事故で死亡した。

死者を残せる時代でありながら、ミナだけは人格を取り出すことすらできなかった。

だからユウにとって再生者とは、死者を無理やり動かしているだけの存在だった。

そんなある日。

終止対象となった一体の老女型再生者が、ユウの顔を見て呟く。

「……ミナちゃん?」

ありえない。

その再生者とミナに接点などないはずだった。

なぜ、こいつが死んだ妹の名前を知っている?

老女が残したわずかな手掛かりを追い、ユウは違法修復師の旧友アオとともに、妹の死を調べ始める。

そして二人は、存在するはずのない過去を持つ少女――ナギと出会う。

死者は、本当に本人なのか。

記憶を変えられても、それは同じ人間なのか。

そして、大切な人を残したいという願いは、本当にその人のためなのか。

死者を終わらせる男が、死んだ妹の名前をきっかけに、自分がこれまで「人間ではない」と切り捨ててきた者たちと向き合っていく近未来SFサスペンス。

残酷な描写あり
全7話[26,270文字]
各話平均3,753文字
[推定読了0時間53分]
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最新作投稿:2026年09月21日(08:20:45)
 投稿開始:2026年09月14日(02:58:14)

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