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データ取得:2025/12/18未明

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N1012LL 10pt
短編

年賀状の年の瀬

古紫 汐桜

全1話[759文字] 純文学〔文芸〕
寒空の下、とあるガード下の屋台。
赤ちょうちんの灯りに照らされながら、
年賀状は今日もひっそりと熱燗をあおっている。

──もう、自分の役目は終わりなのだろうか。

LINEに押され、人々の手書きは減り、
子どもたちがポストの前で待つ姿も少なくなった。
存在感が薄れゆく“年賀状”は、
屋台のオヤジに胸の内をぽつりとこぼす。

「文字に託す思いは、どこへ行ったんだろうな……」

そんな弱気を、オヤジは静かに否定する。

「大丈夫ですよ。あなたは、日本にとって大切な文化なんだから」

湯気の向こうに、ほんの少し灯る希望の光。
忘れられつつある伝統が、年の瀬の街角でふと息をつく──
そんな小さな奇跡を描いた、
しみじみと心に染みる“和風擬人化ショートストーリー”。

なろうラジオ大賞7 ほのぼの 男主人公 和風 現代 日常 年賀状 年の瀬 屋台 切ない 文化 言葉 情緒 擬人化
全1話[759文字]
各話平均759文字
[推定読了0時間2分]
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評価人数:1人(平均5pt)

最新作投稿:2025年12月01日(12:23:35)
 投稿開始:2025年12月01日(12:23:35)


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