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N0724KO 2pt
完結済

夢写師チヨと白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―

大西さん

全100話[129,494文字] ローファンタジー〔ファンタジー〕
▶「夢写師ルカと黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚

1994年、霧梁県・久遠木村。
霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで写真館を営みながら静かに生きていた。

だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。
村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。

光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。
欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。

「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」

祈りと記憶が交錯する写し世と現世。
やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。
写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか――

これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。

ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス 女主人公 冒険 現代ファンタジー 和風幻想 因習村 ネトコン13感想 巫女 夢写師
全100話[129,494文字]
各話平均1,295文字
[推定読了4時間19分]
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最新作投稿:2025年06月30日(20:10:00)
 投稿開始:2025年05月30日(01:07:52)
 投稿期間:1ヶ月


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