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めんどくさい女の子たち

あかなめ

全139話[207,495文字] 純文学〔文芸〕
※ 毎晩22時に更新します。
※ 転生とか魔法とかはなんにもありません。

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 中学一年生の柊響には人に言えない秘密があった。彼女は秘密がバレないよう、外面上は誰とでも当たり障りなく、朗らかに過ごしていた。しかし内面は鬱屈していた。

 ある日、興味半分で開いた偏差値80の女子校・櫻葉学院のウェブサイトの、美術部の紹介ページにあった一枚の肖像画に彼女は心を奪われる。
 作者は1コ上の中学二年生で、名前は吉影きら。
 彼女はその画の中に、自分の希求してやまないもの──愛に満ちた、どこまでも穏やかな画家とモデルの関係性──を見た。

「わたしはこの人に会わなくてはいけない」

 彼女は吉影きらに会うことを唯一の目的として櫻葉学院を目指すことになる。

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 柊響はひょんなことから三年生のバンドに臨時メンバーとして参加、文化祭の舞台に立つ。
 同時にヴォーカルの姉・早川貴子とたいへん親しくなった。彼女は高校三年生で、プロのヴォーカリストを目指していた。やがて彼女は柊響の秘密を知る唯一の人間となり、柊響が生まれてはじめて心を許す人間となった。
※ 今はこの辺です。

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 三年生の受験も終わり、二年生になった柊響は、油絵を習うために美術部に入る。
 これまで誰一人として吉影きらの画の素晴らしさを理解する人に出会えなかった柊だが、美術部三年で女子美附属高校を目指す〈変人〉先輩がはじめて理解を示してくれた。
 絵のことを何も知らない柊にたいし、先輩は画塾通いの忙しい合間をぬって、厳しくも愛情を持って教えた。

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 三年生になった柊響は、吉影きらが描くような肖像画を自分でも描いてみたくなった。
 モデルを頼んだのは久保田友恵。一年生の時に仲よくしてもらっていたが、二年以降は別のクラスになって疎遠になっていた。
 モデルの肉体そのものではなく、あくまで関係性を描きたかった柊は、秘密を抱えたままでは自分の目指す関係性を築けないと考え、久保田に秘密を明かす。
 柊のことをどう受け止めていいのか分からなくなった久保田は、柊の秘密を知るもう一人の人間・早川貴子に会いに行く。
 しかし、二人がどういう関係だったのを知った久保田はさらに戸惑うことになる。

DNCMOON6大賞 アニセカ小説大賞1 ほのぼの 女主人公 現代 群像劇 日常 青春 スクールラブ ネトコン12 集英社小説大賞5 百合 恋愛
全139話[207,495文字]
各話平均1,493文字
[推定読了6時間55分]
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最新作投稿:2024年09月16日(22:00:00)
 投稿開始:2024年05月01日(22:00:00)
 投稿期間:4ヶ月

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