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N0236JI 116pt
短編.

機械仕掛けの婚約者

ねこまんまときみどりのことり

全1話[16,203文字] 空想科学〔SF〕
 「お前は素直に金を出せば良いのだ! クソッ。本当に愛想もない、可愛げのない女だ。それに比べてラビニュは………………」

はーっ、恐喝、暴言、浮気発言。

いきなり訪問して来て、何を喚いているのだろう?
私(わたくし)はいつもの命令通りに応接室にて、侯爵令嬢インフェルの婚約者である、第二王子カヴァルートの対応をしています。
この王子、金髪碧眼の副騎士団長、ガタイも良く王妃に似て儚げな顔(かんばせ)をしているから、性格を知らない人には大人気らしい。

「申し訳ありません。私の一存では決めかねます。
父に相談してみます」

「駄目だ。内密にしろと言っているのだ」
「………………、少々お待ちください」

「全く。お前の家は金だけはあるのだ。お前に当てられている支給金(お小遣い)があるだろうが。それを寄越せば良いだけなのだ。時間が勿体ないじゃないか、早くしろ!」
そもそも、侯爵令嬢の支給金(お小遣い)はインフェルの物だ。

馬鹿王子のものではない。
けれど私は、言い返すこともなく席を立った。
長い廊下を通り、インフェルの部屋に辿り着く。

「コンコンッ」
「はい、どうぞ」

そこにいるのは、侯爵令嬢インフェル・アルガーゾン。
私の主人(マスター)である。

「いつもごめんね、あんな罵倒を受けさせて」
「いいえ、何ともありません。私に感情はありませんから」
「もう、そんなこと言わないでよ、|β《ベータ》。貴方が学習を積んで、感情領域も発達しているのを知っているんだから。本当にごめんね。この編集終われば、代わりなんてさせないから!」

私は侯爵令嬢の姿に扮していますが、実はアンドロイドなのです。
《個別識別番号は、アンドロ|β《ベータ》113で御座います。一応男性型なのですが》

カヴァルート第二王子が言われていた通り、アルガーゾン侯爵家の資産は王国を軽く凌ぐ勢いで、益々増益を続けています。その大まかなものは、ロボットや精密機械・ロケットなどを担う産業を持つからです。
魔法がない世界なので、科学が進歩しています。

はっきり言ってアルガーゾン侯爵家が、カヴァルート第二王子なんて不良債権を引き取る義理はありません。単なる王命で押し付けられた契約なのです。

それを阻止する為に、私(インフェル)は立ち向かうのだった。

ネトコン12 ロボット アンドロイド 侯爵令嬢 実母 第二王子 婚約破棄 暗殺 ざまぁ 男爵令嬢 お父様 お祖母様 AI 少しだけBL メカ R15
全1話[16,203文字]
各話平均16,203文字
[推定読了0時間33分]
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最新作投稿:2024年07月24日(00:37:54)
 投稿開始:2024年07月24日(00:37:54)

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