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短編

余、神を知れど〜徳川家康と幻の和訳聖書〜

ウツワ玉子

全1話[16,406文字] 歴史〔文芸〕
元和二年三月、病に臥す徳川家康を見舞うため、駿府城を訪れた征夷大将軍・徳川秀忠。だが、そこで目にしたのは、黙々と禁じられた本――『新約聖書』を読む父の姿であった。

「『王から乞食までが等しく読む本』を、読んでみたい」

天下人・徳川家康は好奇心を満たすため、『新約聖書』の翻訳を命じる。

翻訳に携わるのは、南光坊天海、金地院崇伝、林羅山、本多正純、三浦按針、ヤン・ヨーステン、そして名もなきキリシタン。

岡本大八事件、大坂の陣――激動の時代を越えて、家康はついに『黙示録』に至る。

神を知って、何を得たのか。

これは、ひとりの老将が「読みたかっただけ」で始めた、静かな探求の記録である。

※この小説は歴史ファンタジーです。史実や宗教の裏付けはありません。また、特定の宗教を持ち上げたり、けなしたりする意図で書いたものではありません。気楽にお楽しみいただけたら幸いです。
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全1話[16,406文字]
各話平均16,406文字
[推定読了0時間33分]
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最新作投稿:2025年06月23日(20:57:39)
 投稿開始:2025年06月23日(20:57:39)

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